人の為
阿部一二三が連覇した。「兄として絶対に妹の分までやり切る。泣くのは今じゃない」
あらゆる事態を想定して試合に臨む王者にとっても、妹の詩選手が2回戦で敗れたのは想定外だった。ウオーミングアップ中に、妹が泣き崩れる映像を見ても表情は変えなかった。だが、内心は「泣きそうになった」。それでもすぐに「兄として絶対に妹の分までやり切る。泣くのは今じゃない」と腹をくくった。自分も「五輪の魔物」に足をすくわれないよう気を引き締めた。準々決勝は鼻血が止まらなくなって焦る時間帯があり、準決勝では相手の足技に崩されそうになる場面もあった。それでも「自分の柔道をするだけ」と自身に言い聞かせてペースを乱さない。リマ(ブラジル)との決勝では先に技ありを奪い、焦って出てきた相手を袖釣り込み腰で仕留めた。人間は人の為に頑張ると必ず勝つ法則があります。感動させて頂きました。
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