1000円の壁
最近 ラーメン屋の倒産が多いようです。ワタシも一応 志をもって調理師免許を取得した経緯があります。自衛隊では二足の草鞋は履けないので資格だけですが自衛隊辞めたらやるぺーとスケベ根性はありました。幸か不幸かしばらくして一緒に免許取った内務班の先輩が千葉の犬吠埼灯台の近くにある外川町の実家でラーメン屋を開業しました。そんな縁があり休みがあれば調理実習させていただきました。大手のチェーン店であり味はともかく比較的素人でもやり易い感じでした。不幸にも先輩はがんで天国に逝ってしまい「お前に店やるから」よかったらどうぞて言われたこともありラーメン屋の話は敏感です。当時は1杯400円でした。現在では円安やウクライナ危機に端を発し、小麦・醤油・油など原料の大幅高騰が経営を直撃しているようです。採用難の中で人件費も上昇傾向です。一方で、ラーメン屋では1杯1000円を超えると売れなくなってしまう…という「1000円の壁」がかねてから指摘されています。庶民の日常の味として、こうした中で店舗の自助努力として原価高騰を吸収しようと努力してきたものの、耐えきれず倒産が増加したのであろうと推測されます。まさにそういうラーメン店当事者の経営相談も少なくないとのこです。20年とも言われるデフレから、インフレ社会に大きく変わりつつあるなか「良いものを、より安く」ではなく「良いものを、より適切な価格で」提供していくことが求められているのです。今まさに工夫が求められています。
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