ノビルの季節
基地で一番偉い人は基地司令になってますが入間基地ではその上に中部航空方面隊司令官という指揮官がいました。部下は約8千人ぐらいですから昔なら県知事さんより格上の存在であり偉いの偉いの直接お話できるのは一部の人だけでしたが幸せなことにムッチーが北海道・千歳時代にゴルフ仲間であったお陰でタメ口で話せる相手でした。しばらくして閣下が方面隊司令官で着任されたときは震えるほどの感動がありました。早速の初度視察では案内役になりムッチーが手掛けたゴルフ練習場を見て「毎日来るからな!」と囁かれました。当然冗談かと思ったがそれが本当だったのです。その後2年ぐらいはムッチーの部屋に特別席として高級ソファーを置くようになりました。あの時期は「ノビル」の季節でしたかお昼休みになり「オイ 行くぞ!と裏口からジャージを着た司令官が顔出しました。」「あのー午後から昇任選考会議あるんでいけません」と、言ったら馬鹿ヤロー決済は誰だと思っているんだ!と一喝されシブシブとノビル採りにいきました。外柵にはたくさん生えてますので10分でカゴいっぱいになりました。そして帰り際「今晩はいつものとこでな」と、いうわけで新鮮なノビルを肴に馴染みの居酒屋で宴会です。当然昇任枠は増えまして皆さんから喜ばれました。そんなこともあり司令部幕僚や部長クラスから警戒され腫物触るような扱いもされましたが今では大変楽しかった思い出になっています。「ノビル」はねぎよりも食べやすく酢味噌が一番ですよ。
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