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2015年7月26日 (日)

寅さんの啖呵売

「私、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天でウブ湯をつかい、性は車、名は寅次郎、人よんでフーテンの寅と発します」最近 土曜の夜は寅さんの再放送を楽しみにしている。寅さんは妾の子であり、妹のさくらとは母親が違う。呑んベイで遊び人の父はすぐに亡くなり、その弟夫婦が団子屋「とらや」を営みながらさくらの父母代わりをしてくれてる。そんな「とらや」に時折り風のように転がり込むんではさくらを困らせるのが異母兄妹の寅さんだ。様々なマドンナとの失恋を繰り返し、そのたびに家族騒動を起すお騒がせな寅さんだ。叔父のおいちゃんが言うところの「いればいるでしんどい、いなきゃいないで心配だ」だが、厄介ものの寅さんの存在ゆえになぜか家族や近所とのつながりが生まれ育つ。こんな寅さんのような存在がどこの世界にもいるような気がする。たとえば家族の中にだって。寡黙な爺さん。役には立たないが邪魔にもならない。ただぼんやり外の風景を見てるだけの婆ちゃん。でもそこにいるだけでなぜか安心感が沸いてくる。そんな年寄りの影法師になぜだか寅さんがダブって思える。また 物語はワンパターンながらあの啖呵売には魅かれるものがある。

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